症例実績

症例実績

症例実績

Qアトピー性皮膚炎
腰痛で治療に来た中学一年生の男子。聞くと便秘でも悩んでいると言う。
腰痛自体は大した事ではなく施術後はまるっきり痛みを感じなかったという。便秘と言う事で腸の働きを良くすることを念頭にして、治療をを終わる。数日後、母親から電話があって前回の治療の後にアトピーがすっかり治まったのだが、もう一度、治療をしてほしいと言う。それまでアトピーの治療経験が無かったもので、その旨了解して頂き治療をすると綺麗に治ったと言う。念のため三日後と一週間後に追加治療をすると、その後も症状は出なくなった。
私にとって初めてのアトピー治療がこの症例である。
実はその数年後に私自身がアトピー性皮膚炎になり、自分で治療をして治した経験もある。
アレルギー性疾患の多くは、その後の経験で腸との関係が深いように思う。
Q眩暈(めまい)
50歳代半ばの女性。交通事故でむち打ち症になり、回転性の眩暈がしているとのこと。
当然肩から首にかけての筋肉が硬くなっていた。顔の向きを変えた時に、急に眩暈がするという。
頭部を触るとブヨブヨとした浮腫があり、静脈血の血流が悪くなっているようであった。
こういう場合は首肩だけでなく、首に通じる手脚の経絡に対する施術を行う事が肝腎である。
この方の場合は比較的軽症だったためか、5回の指圧と脊柱骨盤矯正で症状が治まった。
数ヵ月後にこの方のご主人が膝の治療に来られ、治療が終わって以来再発もなく元気にされていると言う事だった。
交通事故の後遺症では治りにくい症例も多く、二度、三度と交通事故に遭われた方などは治りにくい。
三回も車に追突された方の治療もしたが、なかなか思うような回復はしなかった。
交通事故には充分気をつけたいものである。
Q脳梗塞後遺症
50代後半の女性。三年前に脳こうそくを起こし右半身の麻痺を起こした。
幸い筋肉の拘縮は大したことはなかったものの、一人では外を歩けないと言う。
「腎虚症(東洋医学の頁参照)」として五回程治療をすると一人で近所の公園を散歩できるようになったと言う。
さらに治療を継続すると初め無表情だった方が笑顔を見せてくれるようになった。治療の度に調子が良くなると言う。計16回程の治療の後、電車で二時間かかる息子さんの住まいまで一人で行けたと言い喜んでくれた。「もう少し早く先生に出会っていれば、こんなに長く苦しまなくて良かったのに」と涙ながらに感謝して頂けた。
鍼灸師になって良かったと思った症例である。
Q四十肩(五十肩)
45歳女性。二日前から突然肩が痛くなり、動かせなくなった。肝虚症(東洋医学の頁参照)とし、腕や肩、膝周囲のツボに刺鍼施術する。一度の治療でかなり楽になった様子だった。帰り際に「五回ぐらいで治してほしいの」との注文を受けたが、翌日ニコニコと手土産まで持ってきてくれた。
「治っちゃいました、一回で!」と嬉しそうに言う。その後も寝つきの悪さや肩こりで通ってくれるようになった。
実は四十肩の場合、発症して一週間以内だと一度か二度の鍼治療で治る事が多い。ほんの三分ほどで治った事もある。しかし、時間が経過するほど肩周囲の筋肉が硬くなっていき、肩関節の可動域が広がりにくくなる。それでも、初めの一回、二回は目に見えた効果があるのだが、その後は期待通りに行かない事も多い。とにかく四十肩かなと思ったら、直ぐに来てほしい。

余談ですが、四十肩の治療では、大失敗した事がある。治療そのものではなく、女性患者に「四十肩だと思います」と申し上げたら不満そうに「四十肩ではありません」と、お叱りを受けた。カルテを見ると二ヶ月後に四十歳の誕生日を迎える方だった。四十肩の名前の由来を説明し、治療で良い結果を出せたので許して頂けたようだった。
Q頭痛
72歳女性。約30年間も頭痛に苦しんでいて、頭痛薬を飲まなかった日が無いほど苦しんでいる。血圧を測ると上が200近い。
横にならせて落ち着かせ、血圧が180近くに下がったところで鍼治療を始める。治療が終わった時点では少し頭痛が残っていたが一週間後にまた来院され、頭痛が軽くなったと言い血圧も170台に下がっていた。二回目の治療の後も徐々に血圧が下がり、頭痛はすっかり治まったと言う。その後も治療を続け六回目の治療の後、血圧が140台まで下がったところで治療間隔を週一回から2週に一回にした。
この方の場合、動脈硬化による高血圧と言うよりも30年来の頭痛と言う事で自律神経の交感神経過緊張が影響していた可能性が大きいと思う。自律神経には交感神経と副交感神経があり、活動時に汗をかいたり緊張時に血管を収縮させたりするのが交感神経で、安静時に消化活動を促進させたりするのが副交感神経である。発汗にしろ消化器系の働きにしろ、自分で意識しなくでも生命の維持のために働いてくれる神経を自律神経と思ってくだされば良いと思う。この方の場合も自営業で現役で働いている方なのでストレスにより交感神経が常に興奮が強く、血管が常に収縮気味だったと考えられる。
ストレス社会と言われる現代は自律神経のうち、交感神経が過緊張になっている人が多い。若い人でも高血圧の人が多かったり、唾液が出にくい、良く眠れない、いつも胃が重たい、等の症状を訴える人が多い。東洋医学的鍼灸治療の場合、自律神経を特に意識しなくても、結果として自律神経がバランスよく働くようなって行くのが普通である。施術中に直ぐ眠ってしまったり、涎を沢山流したりする方も珍しくない。イライラしなくなった、ご飯が美味しくなった、と言う人も多い。自律神経が関与する症状には、鍼灸指圧が一番効果的な治療法の一つと言えると思う。
Qパーキンソン病
50歳半ばの男性。何とか自分で歩けるが、膝も真っ直ぐ伸ばせず歩行が不安定。
歩き出すとスグに立ち止まる事が出来ない。
効果のほどは自信がなかったが、本人の希望で指圧治療をする。数回の治療で膝が以前より膝が伸びるようになり歩行も楽になったと言う。その後、外にも散歩に出られるようになり大変喜んでくれた。パーキンソン病そのものを治癒させる事は不可能と思うが、機能の低下に対しは有効であると言う一例である。
機能低下と言えば、癌患者に鍼治療をした事もある。勿論、癌は治せると思っていない。しかし、玄関に入って来た時にふらつき崩れるように転びそうになた患者が帰りはごく普通に歩けるようになり、一人で外を散歩するようになったと言う。暫らく治療を続け運動機能を回復させてから癌治療を受けたいという本人の希望であった。治癒の困難な病気でも、いわゆるクオリティー・オブ・ライフ(生命の質)の向上には、東洋医学は充分貢献できると思う。
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