内臓疾患の治療について

内臓疾患とは

内臓疾患とは、肝臓や腎臓などに病変が起こる状態のことです。
内臓疾患の種類は、腎臓病、人工透析、肝硬変、脂肪肝、胆石、膵炎などが挙げられます。
内臓疾患の主な原因は、アルコールやタバコ等の嗜好品の過剰摂取や偏った食事、ストレスなどが挙げられます。
内臓にトラブルが起きると、痛みの情報は脊椎を通って脳へ伝えられます。
しかし、肩こり等の筋肉の痛みの情報も同じルートを通るため、脳が勘違いをして「肩こり」や「背中痛」が起きます。
また、肌のトラブルも内臓からくるため、嗜好品の摂取を控えたり、バランスのよい食事を日々心がけることが大切です。

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内臓疾患に鍼灸治療はなぜ効くの?

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鍼灸治療をすることで身体機能の調和を図り、人体にもともと
備わっている自然治癒力がうまく引き出されるからです。
例えば、鍼をすることで、

●筋肉や神経の緊張がほぐれ、心身ともにリラックスできる。
●細かい血管がパーと開き、血液循環が良くなる。
●ホルモンバランスが良くなる。
●自律神経がうまく調整される。
●内臓の働きが活発になる。
●脳内ホルモンが分泌され、痛みが緩和される。

などの効果があります。

治療について

内臓疾患は、消化器系、呼吸器系、泌尿器系、循環器系などの疾患に分かれますが、
どの器官系においても治療は 鍼灸治療 がメインとなります。

鍼治療

東洋医学においては、「望、問、聞、切」という四つの診察法から判断して刺鍼すべきツボに鍼をします。
そして、働きの弱くなっている五臓(六臓)を活性させて健康を取り戻すという作業をします。肩こりで来院された方でも原因が「腎虚」であれば腎臓病では無くても腎の働きを良くると同時に患部への治療を進めていきます。結果として足の冷えも良くなったり、便秘が改善したりと身体全体の環境が改善し、以前より肩が凝りにくくなっていくのです。
 現在では内臓疾患でいきなり鍼灸に治療に来る方は大変稀ですが、特に現代医学で言う自律神経失調症の方には大変効果的だと思えます。仕事の関係で生活が不規則、ストレスで胃の調子がいつも良くない、寝不足で疲れているのに眠れず便秘がちだ、等と言う方には大変有効な治療だと思います。

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鍼は腹部、背部、腕、脚に打ちます。例え肩こりの方や腰痛の方でも、同様です。基本的には最初に仰向けで腹部や手足に鍼をし、暫らくしてから鍼を抜いてうつ伏せになって頂きます。今度は背中と手足、首等に鍼をします。最後に座位になってもらい補足的に鍼、或いはテーピングをする事もあります。
 また、血糖値の高い方や慢性肝炎の方、不妊症を含む婦人科疾患の方なども比較的鍼灸治療を受ける方が多いのですが、西洋医学でも難しい分野だからでしょうか。手術が必要なもの等、現代医学には及ばないものも多くはありますが、体内の環境を良くする治療法としては東洋医学は今でも大活躍できると思っています。

灸治療

当院ではお灸は鍼治療の補足的に使っています。また、時間の関係でなかなか通う事が難しい方、慢性疾患で毎日のお灸治療を必要とされる方にはご自宅でのお灸による治療をお薦めする事もあります。詳しい治療内容に付いては個別にお答えしますので、何なりとご質問ください。

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