2013.08.08
最近、脾虚証の方が増えました。
蒸し暑い日が続いて体調が悪くなり困っている方も多いと思います。ご近所の方とお会いしても「暑いですね」が挨拶の言葉になってきたようです。
東洋医学の考えでは、病気の原因として「内因、外因、不内外因」と大きく三つに分けています。蒸し暑いと言う事は湿気が多いと言う事ですが、外因 には「風、暑、湿、燥、寒」の五種類があり、それぞれ「邪気」ととらえて風邪(ふうじゃ)暑邪(しょじゃ)という呼び方をします。
簡単に言うと気候と関係する訳ですが、生活環境にも影響されます。湿気と言えば調理場などで働く人は湿邪(しつじゃ)を受けやすく、湿地帯を埋め 立てたような所に住んでいる人も同じ様な事が言えるかもしれません。湿邪は五臓のどれにも影響を与えるのですが、五行説の同じ土に属する脾に対する影響が 大きいような気がします。また、体質的には脾虚体質では無くても湿邪によって脾虚証になってしまう人もいると思います。兎に角最近は脾虚証の方が目立つよ うになりました。
脾虚証と言うと、脾は他の臓器の面倒を見てあげる臓器なので、症状もさまざまに出ます。代表的なのは関節リウマチなどの関節の腫れ等があります。また暑さである暑邪が影響すれば、食欲が落ちたり全身倦怠感が起きたりします。消化器系の諸症状を訴える人も多いです。
体質的に脾虚証の人は、おおらかで面倒見の良い人が多いのです。また、脾は「肌肉(きにく)」をつかさどる臓器なので体調が良い時はこのタイプの 人はきれいな肌をしていますが、体調を崩すと急に肌の張りが無くなったりしやすいのです。「最近、何だかやつれた感じ」とか言われたら鍼灸治療をお薦めし ます。もし、毎年この時期に体調を崩すような人は体質的に脾虚証なのだと思います。
対策としては鍼灸は勿論、食事は良く噛む事、エアコンを使う人は「ドライ」設定したり湿気の多い場所をなるべく避ける事、引っ越しの予定がある人 は高台とかの風通しの良い所を選ぶなどがあります。少々分かりにくいかもしれませんが、私のところに来院するしないに関わらずご質問があればメールでお受 けします。
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